投稿者「さいとう」のアーカイブ

和歌山 有田太陽光発電所(2019.07.25)

大規模化が進み、今では10万kWクラスの設備も登場している太陽光発電所ですが、大手電力会社系列では比較的大きい有田太陽光発電所を見てきました。

行きは 羽田→伊丹→京都→大阪→和歌山 とかなり寄り道をしました。最近の飛行機は音は静かだしWi-Fiも使えるし快適でした。離陸直前の排気がちょっとだけ臭かった。。。

有田太陽光発電所は関西電力のグループ企業の、大規模太陽光発電所です。

  • 和歌山県有田市
  • 出力29,700kW

比較的新しい施設だからか、そもそも地図上の受容性がないのか、ナビでは登録できませんでした。(隣の製油所や向かいの教習所で検索すればたどりつけます)

陸側はフェンスと木々に囲まれていて、正面ゲート以外からはほとんど内面を見ることができません。

横に回り込むと、広大な敷地にソーラーパネルが敷き詰められている様子が見えます。

河口の反対側に行くと、その全景が見られます。

白浜を回って、 南紀白浜→羽田 と無事帰宅です。

北海道 泊発電所(2019.4.23)

今日の目的地は北海道の泊発電所。

羽田から新千歳まではANAの777-300で1時間半ほど。機内ではWi-Fiも使えて、快適なフライトでした。空港でレンタカーを借りて、高速と一般道で約2時間、余市まで高速道路があるのにナビの古いデータに従って小樽から一般道に入ってしまうというアクシデントを除けば非常に順調に到着。

空港から約150km、付近まで行っても発電所が見えない。北側には入口らしきゲートがあるが見えるのは事務所とトンネルのみ。南側の海水浴場の先も崖と行き止まりの道路のみ。

内部の見学で分かったことだが、もともとは崖っぷちに旧道があったが、この旧道に沿って崖を内部に削って用地を確保したようで、陸の横からは内部が見えづらい構造となっている。対岸からはその全景がしっかりと見える。

原子炉は出力57.9万kwの1,2号機(写真の左側の二つ)と91.2万kwの3号機(写真右側のドーム)の計3つ。どちらも加圧水型。

今回は北海道電力さんのご厚意で、外から眺めるだけでなく内部をご案内してもらえることに(事前に予約が必要)。発電所のとなりのとまりん館で受け付けを済ませ、発電所構内まで車で送っていただきつつ、解説していただきました。せっかくいろいろなお話をいただいたので、その時のメモを残しておこうと思います。

  • 施設は意外に鮮やかな配色となっている
    • 原子炉建屋をはじめとして建物の色には意味がある
    • 夕日やメロン、電気や人
  • 燃料も建屋の中に
    • 一年間の運転後、約3か月の定期検査を実施(最後の仕上げは国の検査官)する。このタイミングで1/3ほどの燃料棒を入れ替える。
    • 建屋内にあるの使用済み燃料の貯蔵庫残量は10年分くらい。いっぱいになってしまったら、外部の貯蔵や処理施設を利用する必要が出てくる。
  • 数十万キロワットを安定的に確保できる電力源は今のところ他にない。
    • 一部の水力発電を除いては、発電量に変動が大きい。
  • 常時1500人もの人が働いている(うち500名程度が北海道電力)
  • 安全対策
    • 北電と道と4地域の3者協議でさまざまな安全対策がほどこされる
    • 地域への影響はそれぞれが独自に調査(取水と排水の温度差は7度まで等)
    • 付近の山肌は山火事からの発電所への延焼を防ぐためにコンクリートで覆われている
    • 構内には路線バスみたいなのが走っている。福島の事故対応の際に、構内にある車が邪魔になった。その反省を生かして不必要な車通行無くし、定期的な移動手段を確保している。
    • 現在の主流は「事故がない」ではなく「事故が起きても問題が大きくならない」
      • そのために必要なのは電力と水
  • 電力は送電網と移動発電機
  • 水は海水を利用する
  • 現在は定期検査中
    • 震災の影響を受けて2012年より検査中
  • 運転をしていないからこそのメンテナンスもある
    • 例えば金属の塊であるタービンは、停止状態だと自重でたわんでしまうため、それを防ぐために、エネルギーを使ってゆっくり回したりする
  • 発電所の寿命は40年と決められた
    • 1号機はあと10年もないため、再稼働ができなければ廃炉も視野に入る。今の主流は改良型加圧水型原子炉だが、今後の新規設置の目途は国内ではついていない。
  • 実稼働を経験していない運転員も増えてきており、伊方原発などで経験を積ませてもらっている
  • 福島以後、国の検査基準が厳しくなった。
    • 再稼働に向けては大筋はクリアしているが、細かい要件を調整している段階。

ここには書けないような話も含めて、約2時間をかけてじっくりとお話をいただきました。とまりん館の灘さま、渡辺さま、ありがとうございました。

小樽でレンタカーを返して、札幌駅に寄り道して、新千歳空港へ。帰りはスカイマークの737-800、モニタがなかったり、シートがちょっと簡易的な感じだったりするところはありましたが、搭乗口、機内のアナウンスやサービスは良く、飛行中の音も静かで快適でした。


茨城県 神栖市、太平洋に向かう風力発電(2018.12.04)

用事ついでに鹿島方面、臨海地域へ。

鹿島港から銚子にかけての太平洋岸には、風力発電の風車がそれはもうたくさん並んでいます。数十kmに渡ってならんでいて、一つ一つ数えようとしているうちに訳が分からなくなりました…。

茨城県神栖市のWebサイトによると2017年4月時点で44基の風力発電施設があります。

平均で1基あたりおよそ2000kwの容量を持っていて、羽の中心までの高さが60〜90m、羽の直径が60m以上もあるそうです。

当日の風はそれほど強くはない状態で、動いている設備はおよそ5秒で一周していました。羽の先端は50m/s(=180km/h)近くにもなり、なかなかの迫力です。

何基かに一つはカットオフの状態で、風に対して羽の角度が垂直になって止まっていました。

写真を見ながら、風向きに合わせた向きのものと風向きと逆向きのものがあることに気付きました。風向きが変わったのか、それとも、風力発電設備によるのか、その辺はおって調べてみます。

お知らせ

長い間いろんな記録を残してきたWebサイトを今回ブログ形式に置き換えることにしました。

http://pop21.jpn.org/index.html

古い記事は少しずつ移行していきます。

未移行の記事

函館木古内(2017.03.12)作成中
能登金沢(2016.08.10-2016.08.11)
川内(2016.01.31)
敦賀・美浜(2012.07.22)
八丈島(2012.03.11)
余部(2011.11.20-2011.11.21)
土合駅(2011.09.18)
北九州(2011.04.17)
伊豆大島(2011.02.27)
新青森(2011.02.13)
北九州(2010.09.19)
名古屋(2010.05.16)
伊豆大島(2010.04.18)
高松(2010.02.14)
富士山(2010.01.01)
南九州(2009.09.26-2009.09.27)
会津(2009.05.17-2009.05.18)
名古屋(2009.04.19)
八丈島(2009.02.15)
日立(2008.12.31-2009.01.01)
広島→神戸(2008.10.12)
秩父(2008.06.29)
伊勢松山経由広島行(2003.08.19-2003.08.23)
佐原経由銚子行(2002.09.06)
新津経由青森行(2002.08.12-2002.08.14)

宮城県 女川原子力発電所(2018.05.27)

2018/5/27に宮城県の女川にある女川原子力発電所を見に行きました。

成田空港へ

葛西付近から成田空港までは高速バスを利用しました。環七を南行して湾岸線にぶつかったところから左折して高速に乗るのですが、ここが大渋滞。どうするのかと思ったら…、交差点を直進して葛西臨海公園駅を一周して反対側から右折で進入、おかげでほとんど待つことなく高速。あっという間の成田空港です。

成田から仙台へ

今回はDHC8-Q400に搭乗。プロペラ機ですが振動も騒音も少なく快適です。成田空港を離陸してから仙台空港着陸までは1時間もかかりません。

仙台から女川へ

仙台空港で借りた今日の車は日産ノートe-power。じゃらんの事前予約でびっくりするくらい安く借りられました。

eペダルの機能をフル活用するとブレーキなしで止まれる、なんだかものすごい違和感だけど、一回慣れたら他の車は運転できないんだろうなと思う。僕は結局慣れなくて、普通の車に近い挙動をするモードで走りました。

女川まで2時間半ほどのドライブでしたが、道や町が規格化されていてとても綺麗、と思いよくよく考えたら、これが震災の爪痕なんだなと気づきました。市街地を外れるとまだ仮設住宅などもありました。

女川原子力発電所とPR館

PR館に到着。思った通りがらがら。展望スペースからも発電所構内をのぞくことがほとんとできず、本当にただの展望スペース。周辺の緑地からはちょっとだけ構内の様子が見られます。

でかい放熱塔の上の方だけをみたのでは何しにきたのかわからないので、対岸からの撮影に挑戦。こっちの方が、なんとなく全体像は捉えやすい。女川原子力発電所の原子炉はBWR型が3基。写真の様子からわかるかなぁ。この時は全基定期点検中。

女川原子力発電所スペック

東北電力所有の原子炉が3機。

形式電気出力運転開始現状
1号機BWR52.4万kW1984/6/1廃炉(2018/12/21)
2号機BWR82.5万kW1995/7/28定期検査中
3号機BWR82.5万kW2002/1/30定期検査中

女川駅

仙台までの帰り道で女川駅に寄り道。石巻線の終点のこの駅は、震災後に当初の200mほど内陸に移設して完成。駅周辺もきれいな舗装で規格化された感じでした。この位置だって海からはそこそこの距離があることを考えると、本当にすごい津波だったんだなと実感します。

帰宅

仙台駅へ到着。新幹線で帰宅します。

静岡県 浜岡原子力発電所(2017.05.11)

現在運転停止中の浜岡原子力発電所。津波対策を含めて、どんな様子なのか見に行こう。

今回は新幹線

東海道新幹線で静岡まで行き、そこからはレンタカーで浜岡原子力発電所を目指した。走り始めるとどこかからアラームが鳴る。しばらく原因が全くわからなかったのだが、助手席においた荷物を人だと思ったらしい。シートベルトをするとと止まった。

そうだ、お茶だ

高速を降りてしばらくすると、景色は一面茶畑に。この風景に出くわすまですっかり忘れていたのだが、今回の目的地はお茶の名産地だった。のどかな風景が続き、川内原発なんかと違ってそばまで行っても反対派や賛成派の看板みたいなものは特にない。

浜岡原子力館と原子力発電所

幹線道路から原子力館や発電所に入ると、至る所に「撮影禁止」の文字が。原子力館の展望台(奥のHのような形の建物の中空の場所)からは浜岡原発の1号機~5号機の全てが見渡せるのですが、そこにも「撮影禁止」があり、さらに「スマホをいじっている方にはお声がけします」との文言も。おまけに、展望台にはそれを見張るだけの警備員。セキュリティ上の問題だとのことでしたが、何かあるのかと勘ぐりたくなるくらいでした。

原子力館は他のPR館などと比べてもかなり広く、食事の施設などもありました。

 

原子炉形式運転開始定格出力現況
1号機沸騰水型軽水炉(BWR-4)Mark-11976年3月17日54万kW廃炉(2009/1/30)
2号機沸騰水型軽水炉(BWR-4)Mark-11978年11月29日84万kW廃炉(2009/1/30)
3号機沸騰水型軽水炉(BWR-5改良標準型)Mark-1改1987年8月28日110万kW定期検査中
4号機沸騰水型軽水炉(BWR-5改良標準型)Mark-1改1993年9月3日113.7万kW定期検査中
5号機改良型沸騰水型軽水炉(ABWR)2005年1月18日138万kW

御前崎灯台

御前崎灯台を見て、静岡空港に寄って、静岡鉄道を満喫して帰宅です。

 

北海道新幹線(2017.3.12)

北海道新幹線が函館北斗まで開通して早一年
新幹線で青函トンネルを通ってみよう

千歳経由で函館へ

羽田 → 777-300 → 千歳 → DHC8-Q400 → 函館と飛行機を乗り継いでの移動。

 

千歳では、少し離れたところに政府専用機が見えた。

観光客が異常に多い函館

函館から市内まではリムジンバスだったものの、補助席まで全部広げて満席となったおかげで降りるのが大変。函館の観光ポイントは二つ。

①ロープウェイで展望台へ

街が一望できて、なかなかの見応えです。

②青函連絡船まで続く線路

今は線路がありませんが、かつては青函連絡船までこの線路が続いていました。

数時間の滞在ののちに道南いさりび鉄道で木古内へ移動します。

木古内駅

木古内の駅前には一応道の駅があるものの、それ以外はコンビニすらない。物産展が夕方閉まった後は、自販機が頼りです。

写真の映像では見づらいのですが、在来線のホームは手前の階段のところ、奥の綺麗な建物は新幹線のもの、ずいぶんと大きな格差です。

この駅で必ず運転停車する貨物列車は、そのほとんどが長編成で迫力があります。

はやぶさ


はやぶさで、念願の青函トンネル通過。

トンネル内は湿度が高く窓がくもります!

そのまま一路上野へ。

新潟県 柏崎刈羽原子力発電所・小千谷発電所(2013.10.27)

定期検査中の柏崎刈羽発電所を運転再開の前にのぞきに行こうと計画。ついでにJRの発電所も見てこよう!

あっという間の長岡駅

Maxとき309号、E4系。特に揺れもなく快適。手元のGPSでの計測によると、ほぼ240km/hで走っていた様子。

10時過ぎに長岡駅に到着。駅前をちょっとだけぶらぶらして、レンタカーへ。駅の中の構造は、越後湯沢に似てました。

本日の車は

今日利用したのは駅レンタカー。どんな車かと思っていたら、マツダのデミオ。なんだか内装がちょっと安っぽいかと感じたが、車種の問題というよりレンタカー会社の問題か。

柏崎刈羽原発に向かう前にちょっと寄り道。長岡から高速を使って30分くらい。

日本一海に近い駅

米山大橋を見ようと、そのそばの青海川駅へ。無人駅で、1時間に一本も電車はない。駅舎の反対側のホームは海、確かに日本一海に近いかもしれない。12時台の電車はなかったのだが、貨物列車が通過。

米山大橋

駅のすぐ横、集落にかかる米山大橋。奥には北陸道のコンクリート橋があるが、こちらの方がいい景色。どこかで同じような景色を見たことがあるなと考えていたのですが…。餘部だ。日本海側には、こういう橋が他にもたくさんあるのかもしれない。

発電所遠景

米山大橋を後にして、柏崎刈羽原発を目指す。1.4km×3.2kmという広大な土地に、全部で7基の原子炉がある。そばに行くと警備が厳重だったり撮影禁止だったりで、結構離れたところから撮影。遠くから見ても、大きな発電所だなとわかりました。 この後構内を見学させてもらったのですが、とにかく広い。信号があったり、警察署があったり。構内では5000人近くの人が働いているということです。

サービスホール

柏崎刈羽原子力発電所のすぐ隣にあるサービスホール。展示館となっていて、原子力発電に関するさまざまな技術や安全対策が解説されている。そして、構内見学の出発地点もここで、ここから構内へ車で案内してくれまる。すべて東京電力の広報活動とのことです。

ここでちょっと情報整理

原子炉の情報を簡単にまとめておきます。

 1号機2号機3号機4号機5号機6号機7号機
電気出力110万KW110万KW110万KW110万KW110万KW135.6万KW135.6万KW
原子炉形式沸騰水型軽水炉(BWR)沸騰水型軽水炉(BWR)沸騰水型軽水炉(BWR)沸騰水型軽水炉(BWR)沸騰水型軽水炉(BWR)沸騰水型軽水炉(BWR)沸騰水型軽水炉(BWR)
営業運転開始1985年9月1990年9月1993年8月1994年8月1990年4月1996年11月1997年7月
wikipediaより

小千谷発電所

JR東日本が持つ信濃川発電所の一つ、小千谷発電所。山本山調整池から信濃川へ水を落とす勢いを利用して発電している。5機の水車で最大12万KWの発電を行う。大規模な火力や原子力と比べると発電容量は小さいが、壮観でした。

本山調整池

信濃川の上流から調整池へ水をひき、そこから小千谷発電所へ水を流しています。山本山調整池の仕組みはちょっと難しいが、ここに詳しく解説されている。この発電所と調整池、諸事情により稼働していなかった時期があり、その時にダムの構造が詳しくわかったんですが、その時に撮影した方がいて、ここにありました。

長岡駅 まぼろしの1番線

長岡駅の在来線のホームは1番線から5番線となっているが、2007年の改修以降、1番線は通過線となりました。ちょっと不思議な雰囲気です。
長岡からはMaxとき344号で上野へ。本日の旅行は終了です。

けん引免許取得日記(2012.09.18)

大きなトレーラーが交差点で反対車線にはみ出しながら曲がる姿を見て憧れていた、けん引。ちょっと空き時間ができたこの夏に習得を決意。
いくつかの教習所から資料を取り寄せたが、「価格が安いこと」「通勤経路にあること」からKANTOモータースクール川崎校に決定。追加オプションとキャンペーン割引を差し引いて、12万3205円。まあ、このくらいならいいかな。
大学生くらいの若者に囲まれながら、教習開始です。

 

●1段階1時限(7/31)

約8年ぶりのMT車。けん引がどうこうと言うよりも、MTであることが大変そう。MT車ってどうやってエンジンかけるんだっけ?と不安になり、本を買ってしまう。
初回はA教官。車まで歩く途中で、免許取得以来大型にもMT車にも乗っていないことを伝える。「なれていないでしょうから、まずは私が運転しますね。」そう言って、エンジンのかけ方からギアチェンジまでを一通り見せてくれた。そして、今度は運転席に乗ってみたら…。思い出すものですね。半クラが下手くそ過ぎるのを除けば、なんとか運転できました。この時間は外周、S字、踏切などの練習。トレーラーの幅がヘッドよりも広いため、ヘッドがうまく抜けてもトレーラーがセンターラインを踏んでしまう。これは右側走行の危険行為になるらしい。カーブの手前でシフトダウンしなければならいのも大変だった。

 

●1段階2時限(8/5)

今日もA教官。前半は前回と同じ内容。直線で4速に入れることとシフトダウンすることが大変。感覚をつかんだ所内なら、調子に乗らなければラインを踏まずに行くことはできなくもない。最後にちょっとバックをした。短い距離であることもあり、「曲がっていてまっすぐ下がれていない」ことがいまいちよくわからなかった。

 

●1段階3時限(8/5)

前の時間に続いてA教官。ひたすらバック。延々バック。正直、何をしているのかよくわからなくなってきた。ルールは単純なようで、「トレーラーを曲げたい方向とは逆にハンドルを切る」。普通車とは逆になるうえに、細かい調整を要求されるから大変。
けん引車は、普通車や大型と違って、ハンドルをまっすぐにしてバックしても、実際にはまっすぐバックすることはできない。ちょっとした角度や路面の状況ですぐに左右のどちらかに曲がってしまう。だから、曲がりそうな兆候を察知して、曲がっていきそうな方向に少しだけハンドルを切る。その繰り返し。感覚はつかめなかったが、大変なことだけはわかった50分だった。

 

●1段階4時限(8/7)

今日は初めてのAS教官。今までと違う教官でちょっと緊張。外周の練習とバックの練習。シフト操作が下手くそであることを除けば、外周の運転は問題なし、だと思う。バックも直線は2回に1回くらいはまともに下がれるようになってきた。ポイントは、いかに細かくハンドルを切るかということ。左右のミラーを見ながら両方が同じに見えるように、巻き込み防止のパイプや後方のランプを見ながら、常に平行になるようにハンドルを調整する。バックしながらの左右寄せはさんざんだった。これもだんだんできるようになるのかなぁ。

 

●1段階5時限(8/12)

1段階の最終日の今日は、初めてのH教官。いやぁ、散々でした。外周をぐるっと回ってから、けん引車の最大の難関である後退方向転換へ。外周をまわるのからしていつも下手くそだが、今日はいつもにも増して下手くそ。その原因は靴。革靴だったんですよ。今まではスニーカーだったのだが、この日はスーツに革靴。革靴がこんなに運転しにくいものだと思わなかった。素直にスニーカーにしておくべきだったというのが今日の教訓。初めての左後方へ下がる方向転換も全く駄目でした。今日言われたことをメモしておきます。

縁石から50cmくらいのところに縁石と平行に寄せる。
→トレーラー後ろの車輪が、近いほうの角から、トレーラーのホイールベース分くらいになるまで下がる
→ハンドルを0.5~1回転右に切る
→トレーラーが傾く(大きく)
→角度ができたら角度を維持するようにハンドルを調整する
→ハンドルを左に切ってヘッドの傾きを調整する
→まっすぐ下がる…。
トレーラーの後輪が角を通過するとき、50cmくらい離れたところを45度くらいで通過できると良かった気がする。が、難しすぎる・・・。そして、「さっき見せたのに全然できないね…」とありがたいお言葉。生まれて初めてのけん引バックなんです。もっと優しくしてください。

 

■2段階1時限(8/16)

今日から2段階、と言っても、路上に出るわけではないので何も変わらない。前々回にお世話になったAS教官。今今までと同じように所内を回り、S字、踏切などを通過。ヘッドは大型なので、バンパーが縁石にかぶっていても、タイヤには結構余裕がある。S字の時はもっと勇気を出せると速く通過できそう。その後は左後退方向転換。ようやくちょっとだけコツをつかめてきた気がする。

◇左バックのコツ
始めにどれだけまっすぐ左に寄せられるか、それが大きなポイント。50cmくらいに寄せて、まっすぐにする。ヘッドを一旦左ぎりぎりまで寄せてからはなすとまっすぐにしやすい。ぎりぎりまで前に出す。バック開始。1mくらい下がったところでハンドルを切るポイントに到達。後ろの窓から見て、荷台の真ん中ら辺と、交差点角が一直線になる感じ。ここでハンドルを右に1回転。少しずつ折れ始める。左後ろのタイヤが縁石に付かないか気にかけながら(必要に応じてハンドルを少し左に)、車体を折っていく。荷台の左側が窓を通じた自分の視線とまっすぐになるくらいまで折る。折りすぎに注意!適度に折れたら、折れ角を維持する。ハンドルを左に2回転させて、ヘッドの向きを調整し、折れ角を維持するようにハンドルを左右に動かす。ヘッドの右前にもちょっとだけ注意。荷台が半分くらい入ったところで、ハンドルを左に全開。トレーラーの向きを調整する。まっすぐになりかけたら、ヘッドの向きも意識。ここでまっすぐにできなければ、一度切り返して前に出てから直線バック。ヘッドの向きが調整できない…。

 

■2段階2時限(8/16)

上記に同じく。空き時間にはイメージトレーニングをした。←コレ大事!

 

■2段階3時限(8/19)

今日は初めてのK教官。口数が少なくとっつきにくい感じ。坂道発進やクランクなど、初めての課題をいくつかこなした。坂道発進はエンジンにパワーがあるからかかなり簡単。クランクでは、2つ目の角でどうにもこうにも身動きが取れなくなった。「ぎりぎりになってから何とかしようと思うからダメなんだよね。」と言ってくれたものの、回避策は一切教えてくれず。滝のような汗をかきながら、教習終了。

 

■2段階4時限(8/22)

今日も初めてのY教官。おじいちゃん。優しいかと思いきや、さんざんダメ出しされた…。坂道、踏切、外周周回など、とにかく走った。坂道の途中で前車が止まっているときの位置、短距離でもしっかりスピードを出すことなど、普通車を運転するときにはできていることがけん引車で出来ていないことに気付く。MTだということもあるが、もっと普段通りの運転をすればよいのかもしれない。運転席に乗るとなんだかあらたまった気持ちになって緊張するんだよね。初めての左バックの方向転換。まだつかみ切れていないが、分かったことが6つある。

①始める位置でまっすぐにしなければならないものの、左バックよりは融通がきく。
②ハンドルを左に切るタイミングは予想外に早い。
③角度を作ったら、トレーラーの後輪がまだ角を過ぎていなくてもその角度をキープする。
④その角度は感覚よりもちょっと緩めにする。折るのは簡単。後ろを見ながら、トレーラーの左前の端の位置で角度を見る。ケーブルより少し出ている感じが○
⑤最後にまっすぐにするためのハンドルは、完全に切りっぱなしでよい。怖くなって不用意に逆に回さないこと。後輪脱輪の可能性が高まるだけ。下がれるところまで下がる。寄っていても、まっすぐなら○
⑥切り返しの時は思いっきり前に。真ん中に寄せようと思わず、まっすぐにすることだけを考えること。
そんな感じ♪

 

■2段階5時限(8/22)

右バックの繰り返し。何度やってもうまくいかないが、ポイントは上に書いた通り。腰と首が痛くなって、ちょっとうんざりしてきた。

 

■2段階6時限(8/26)

前回乗ってから4日、結構時間が経ってしまった気がする。今日の教官は初めてのAB教官。過去にないくらいに優しくて丁寧でした。よかった。今日言われたのは…、
・外周ではどんどん4速に入れる
・どうもセンターラインにより過ぎている(キープレフト)
・踏切の後でウィンカーを忘れない
この3点が前進に関して。そして、左右の方向転換。
◇右バック
ハンドルを切り始めるのがはやい
→ 道路の途中くらいで切り始める
角度がつき始めたらハンドルをまっすぐに戻す。この状態でもだんだんと折れていく。ちょうどいい角度になったらキープ。トレーラーの右後輪が角を通過するのを確認するのを忘れない。うまく角を超えたら、少し折りを強くしてもいいかも。ホースの間くらいまで。ある程度入った段階からは、ハンドルをめいいっぱい右に。前回同様、ここで左にふらないこと。はじめに平行である必要はあるが、少し緩くなっていても大丈夫。多少離れていても大丈夫。調整次第で動かせるようです。この教官の話がきっかけで、「型にはまらず感覚で自由にハンドルを切ればいい」という、ある意味当たり前のことに気付く。気付いただけだが、大きな体験だった。
◇左バック
前回の感じでOKです。ハンドルを途中で戻さない、角度にばかり注目しないで、途中からはトレーラー全体の位置を意識する。
いままでのことを思い出しながらゆっくり操作すれば何とかなるか。次はいよいよ見極めです。

 

■2段階7時限(8/27)

今日は見極め。ひさびさのA教官。なんだかほっとする。通常コースを回って、バックを試す。左1回→成功 右3回→1回成功。みきわめでOKがでず…。
この日帰ってから、youtubeでけん引のバックを探したら、でてくるわでてくるわ…。これも結構勉強になりました。

 

■2段階8時限(9/1)

今日はK教官。通常コースを回る。直線で4速に入れることがなかなかできない。なぜか坂道も失敗してしまった。クラッチをつなぐ時、つながりかけたらそのままキープするのができていないんだと思う。左バック、右バックともに、おおむね成功。右バックで一度だけ失敗して、何ともコマも切り返してようやく入れた。教官から「今のは5回切り返しね」と言われた。それを聞いてなんだかちょっとほっとする。「何回切り返してもいいんだね。」って初めて感じた。今までは一回で入れなきゃいけないって思ってたから。1回の切り返しは減点なし、3回までは切り返してもOK。最後の右バックは、ライン中央に平行に入れることができた。最後の段階ではまっすぐになるまで何としてもハンドルをフルロックしたままにすることが大切。あとは、バック始めのところで、左に切って少し角度が付き始めたら、ハンドルをまっすぐにもどして、トレーラーの後輪の位置に注意しながら角度を調整すること、これが大切。入るイメージは、この時間の最後の時を思い出そう。とにかく、自由にやればいいんです。K教官の印象がちょっと変わって、なんだかあったかい感じでした。

 

★卒業検定(9/4)

検定員はN教官。車に乗ったら、なぜだか信じられないくらいの緊張。スタートの時点で足が震える…。そして、こともあろうにS字の出口で縁石をふんで終了しました。教官の好意で最後まで運転させてくれました。些細なところも含めて、常に確認が大切ということです。

 

■2段階9時限(9/14)

仕事の都合もあり、ちょっと間が空いた。今日は初めてのT教官。コースを丁寧に回って、方向転換もやった。自由な感覚で入れるようになってからは大体成功するのだが、今日は失敗した。右バックで曲げ過ぎて、トレーラーが右側面に触れそうになり、ヘッドを前に出しても大して情勢は変えられず、これは何回切り返すんだろうと途方に暮れた時…、「まあ、ヘッドを逆にふってもいいんですけどね」の一言。試しに、めいいいっぱい左にヘッドを振ってみると…。左バックの途中経過みたいな体制になり、車体を思い切り折ることですんなり入りました。おそるべしけん引。そして、教えてくれてありがとうございました。

 

★卒業検定(9/15)

検定員はN教官。車に乗ったら、なぜだか信じられないくらいの緊張。でも今回はゆっくりゆっくり進んで、しっかり確認して。方向転換が危なかったけど、切り返しなしで終了することができました。合格でした。考えてみるとこれが最後のけん引車かもしれないと思い、最後のコーナーを曲がるときは少しさみしくなりました。いろいろ経験したぁ。

 

★将来、運転することになった場合に備えてのメモ。

前進に関しては、とにかくゆっくり進みさえすれば何とかなる。車長からは考えられないくらいに小回りが利くので。
問題はバック。直線バックのときは左右に曲がったら対応するのではなく、曲がりそうな方向に少し切る。そのくらいの調整で行くとまっすぐ下がれる。そして、曲げたい方向と逆にハンドルを切ることがポイント。なぜなら、トレーラーの向けたい向きの逆にヘッドを持っていかなければならないから。理屈を考え始めるとややこしいので、慣れるしかないのかも。普通車のときもそんなに意識してないし…。 バックの方向転換では、ハンドルを切り始める位置は本を参照。適当な位置に来たら、曲げたい方向と逆向きにハンドルを切る。左右に分けて書いておく。
☆左方後退
できるだけ左に寄せて縁石と平行にする。道路の角が荷台の対角線上に見えたくらいの位置で、ハンドルを右に1回転くらい回す。ゆっくり下がると少しずつ角度ができてくる。ハンドルをまっすぐに戻しても折れ続ける。トレーラーの後輪が道路の角を45度くらいで通過するようにハンドルで調整。折れ過ぎたら左へ、もっと折りたいときは右へ。ちょうどいい角度は、およそ、荷台の左側が自分の目線と平行になるくらい。その角度を維持して下がる。トレーラーの真ん中が角を通過したあたりからは、ハンドルをフルロック。途中何度か逆にまわしたくなるが、基本的にはトレーラーとヘッドが平行になるまではフルロック。後ろが縁石にぶつかりそうになったら、切り替えしてトレーラーをまっすぐにする方向に前進してやりなおし。うまくいくと、縁石とトレーラーが平行になるくらいのところでいい位置に。急いでヘッドをまっすぐにして終了。
☆右方後退
できるだけ左に寄せて縁石と平行にする。ただし、多少どちらかに曲がっていても、最初の角度を作るときのハンドルで調整可能。適当な位置で、ハンドルを左に1回転くらい回す。ゆっくり下がると少しずつ角度ができてくる。ハンドルをまっすぐに戻しても折れ続ける。トレーラーの後輪が道路の角を45度くらいで通過するようにハンドルで調整。折れ過ぎたら左へ、もっと折りたいときは右へ。角度を維持して下がる。自分の場合は角からトレーラー後輪が離れる傾向にあった。が、ここで不安になって折すぎると、ヘッドの左前輪が前の縁石にぶつかる…。そして、そちらに気を取られているうちに、ハンドルをフルロックするのが遅れる。結果として、トレーラーが右の縁石にぶつかりそうになる。前の縁石にぶつかりそうなときは、ハンドルの角度を調整してタイヤを逃がそう。そして、フルロックが遅れた時には、車体がどんな角度になってもヘッドとトレーラーがまっすぐになるまでフルロック。切り返すときの注意点は左のときと同じ。ただ、最初から折すぎずに下がった方が結果として楽。トレーラーは左に寄ってしまいますが、それでもまあ、入ればOK。左の縁石にぶつかりそうなときは、フルロックを解除すれば、簡単に右方向に折れる。少し下がって、最後にヘッドを一気に戻せばOK。
トレーラーが右縁石に斜めにぶつかりそうになったときは、裏ワザとして、ヘッドを思いっきり左に出してしまう方法もある。そのあと急激に角度をつけてあげれば、あとは左方後退と同じ要領に。やってみたが、かなりいい感じだった。

 

★免許センターにて

夕方から仕事があるため、午前の部で。8:40くらいに免許センターに着いて手続き開始。更新の人でごったがえしているが、免許追加で来ている人はほとんどいないらしい。不安だった視力も難なく通過。そんなものなのかもしれない。写真撮影も済ませて、10時から交付開始。結構人数が多かったが、15分くらいで終了。けん引免許を手にしました。思い立って資料請求を始めてから、ちょうど2ヶ月での取得でした。 免許をじっくり見てみると…。前回取得の時から、かなり太った。やせます。ちなみに、写真は持ち込みのものを利用することも可能なようです。

 

参考

参考にした本
けん引第一種・第二種免許―合格の基本と秘訣 木村 育雄
参考にしたWebサイト
http://www.geocities.jp/untiyan/houkouhenkan.html
http://www.wa.commufa.jp/~syakou/1-y.index.htm
http://www.dab.hi-ho.ne.jp/t-wata/menkyo/trailer.html
http://blogs.yahoo.co.jp/toreramania/7157419.html