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青森県 東通原子力発電所・大間原子力発電所(2020.11.24)

今回は青森県の東通原子力発電所と大間原子力発電所を目指します。2つの発電所だけでなく、青森県にある原子力関連施設も見に行きました。

コロナということもあり、現地ではレンタカー会社と途中で寄ったコンビニの店員さん以外とは一切言葉を交わさない、食事もしないというなかなかの強行旅行でした。もっとも、8時間程度の滞在時間で300km以上も走ることになったのでそんな余裕がなかったのも事実ですが。

羽田→三沢

本州を北上して八戸あたりから東に旋回し、八戸飛行場の横を通って太平洋へ。旋回して三沢空港に着陸します。写真の中央に見えるのは八戸飛行場です。


東北電力 東通原子力発電所

https://www.tohoku-epco.co.jp/electr/genshi/safety/higashi/index.html

空港からひたすら北上すること60km強、コンビニどころか建物もないような林の中をひた走ります。1時間半ほどでようやく発電所周辺に到着。

まずはスペックから。最終的には東北電力2機、東京電力2機の計4機の原子力発電所が建設される予定でしたが、現在稼働しているのは東北電力の1機のみです。

形式出力運転開始状況
東北電力1号機BWR110万kW2005年12月8日定期検査中
東北電力2号機ABWR138.5万kW計画
東京電力1号機ABWR138.5万kW建設中断中
東京電力2号機ABWR138.5万kW計画

東北電力の発電所の周囲は実際に稼働しているだけあって、有刺鉄線、柵、カメラとかなり厳重。太平洋岸沿いで湾などではないため、横から眺めることはできず、柵の中は木々が茂る林でその先は見えない。変電所付近からかろうじて見えた発電所がこちら。山側からの中央ゲートは「撮影禁止」と書かれていました。撮影しちゃったけど掲載は自粛します。

一方、その北側の東京電力の建設地の警備は比較的軽く、その気になれば中に入れそうな感じです。

詳しい説明があるはずのPR館は今日はお休みです。生垣の雪除けの設置工事中でした。


リサイクル燃料備蓄センター

http://www.rfsco.co.jp/disclosure/visitor_house/index.html

東通から大間を目指すその最中に遭遇。 広い敷地内に保管施設があるようです。他の施設同様、周囲は有刺鉄線とカメラという非常に厳重な警備でした。


本州最北端

大間発電所に行く途中で、本州最北端にちょっとだけ寄り道。気温の低さもさることながら、風が異常に強い。顔の向きに気をつけないと身につけているマスクが飛んでいってしまいそうでした。


J-Power 大間原子力発電所

https://www.jpower.co.jp/bs/nuclear/

未完成の発電所、1機のABWRは建設中断中。93%くらいできているみたい。こちらも海岸線沿い横から覗けなかったので、陸側の道路から撮影。確かにほとんどできている。


日本原燃 原子燃料サイクル施設

六ヶ所原燃PRセンター
https://www.jnfl.co.jp/ja/company/facility/
https://6prc.jp/

原子燃料サイクル施設が1箇所に集まった施設があり、PRセンターからはこれらが一望できます。現在稼働中なのは高レベル放射性廃棄物貯蔵管理センター、ウラン濃縮工場、低レベル放射性部室埋設センター、建設中なのが再処理工場とMOX燃料工場です。

PRセンター内の展示は、全体としての情報量はあまり多くないものの、繰り返しの解説と展示で、素人の僕にも十分に理解できる内容でした。

PRセンターの展望スペースから眺める景色には風力発電の風車がものすごく多い。大きいものだけで100近くあるそうで、あちこちで見かける小型のやつも含めると桁違いな感じ。真ん中に見える薄い緑っぽい施設は石油備蓄基地です。


沿道の風景

全国各地の原子力発電所を見てきた中でも、東通ほど周囲に建物がないところはほとんどなかった気がします。原子力関係の施設では多かれ少なかれ周囲の反発があることを考えると、この青森の地に発電所や処理施設がたくさんできるのも納得です。この日、「原子力反対!」みたいな掲示をほとんど見ることはなかったのですが、あちこち走っていてようやく一つ見つけました。

大間に近づくと「交通監視所」なるものが道路沿いにいくつか登場、中では常に人が道路を監視しています。これも地元の反対派かと思ったのですがどうやらその逆で、大間発電所の電源開発(J-POWER)が設置しているものの様子。地元の理解を得るための努力のようです。←違っていたら教えてください!

本日の車はパッソ。白くてシンプルだから、なんだか営業車みたいだ。


三沢空港へ

早めに空港に着いたので、展望デッキから滑走路を眺めます。この滑走路は自衛隊と米軍と共用で、民間機は1日に数便しかありませんが、軍用機はひっきりなしに離発着していました。

民間の空港施設と滑走路等の空港施設の間には重そうなゲートがあって、民間機が出入りするときだけゲートが開きます(真ん中の写真の中央部、青いライトの上にうっすら見えるグレーの橋みたいな細長いやつ)。ゲートが開く場面を見ていましたが、すごくゆっくりで見ていても気づかないくらいの速度です。