Gmailあてのメールを送信してもエラーが返ってくるというご相談をいただきました。

****@gmail.com にメールを送ったら、以下のようなエラーメッセージが返ってくる、数日前までは普通に送ることができたのに、とのこと。

——– Forwarded Message ——–
Subject: Returned mail: see transcript for details
Date: Fri, 4 Mar 2022 10:53:51 +0900 (JST)
From: Mail Delivery Subsystem
To: aaa@aaa.jp

The original message was received at Fri, 4 Mar 2022 10:53:49 +0900 (JST)
from aaa.sakura.ne.jp [000.000.000.000]

—– The following addresses had permanent fatal errors —–
aaa@gmail.com
(reason: 550-5.7.26 This message does not have authentication information or fails to)

—– Transcript of session follows —–
… while talking to gmail-smtp-in.l.google.com.:

メール内にあるメッセージを追っていくと、どうやらドメインのSPFレコードに追加設定が必要な様子。

ものすごくかみくだくと、

  • Gmeilでは(他の多くの受信サーバーも)、届いたメールのドメインとそのメールを送信したサーバー情報を比較して、同じなら正しいメール、違うなら迷惑メールの可能性あり、と判断している。
  • 多くのレンタルサーバーサービスではサーバー(A)が仮想で収容されている大元のサーバー(B)からメールが送られる。通常はドメインで指定されたアドレスにアクセスするとDNSとレンタルサーバーサービスの案内によって無事に(A)へとたどり着きサービスが利用できるが、サーバー(A)からメールを送ると受信サーバーからはそのメールはサーバー(B)から送ったように見え、メールアドレスのドメインとサーバー(B)が違っているので、「迷惑メールの可能性あり」と判定されることがある。
  • サーバー(A)を利用せず、各種メール送信サービスや他のメールサーバーから、ドメイン取得したアドレスをfromとして送信する時にも同じことが起こり、「迷惑メールの可能性あり」と判定されることがある。
  • これらを防ぐには、「このドメインのメールは『ここ』や『ここ』から送られますよー」みたいな情報をDNSに登録してあげる必要があり、そのためにドメインプロバイダでSPFレコードに必要な情報を追加する必要がある。

つまり、送信サーバー側でSPFレコードに「『ここ』からのメールはこのドメインからのメールだと思ってOKです」という記述を追加することで、相手へ無事にメールが届く可能性が高まるということです。

このあたりのサイトに詳しく記載されてます。

Gmail ユーザーへのメールがブロックまたは迷惑メール扱いされないようにする
https://support.google.com/mail/answer/81126#authentication

SaitoYuya

SPFの設定で「さくらのレンタルサーバー」からのメールをGMailに正しく送る
https://sugi.sakura.ne.jp/c/160728a.html

送信するだけのメールサーバーでgmaiの550-5.7.26エラーに悩まされた件
https://wordpress.ideacompo.com/?p=16521

SPFレコードの書き方とは?記述例を総まとめ
https://baremail.jp/blog/2020/02/28/579/

SPF レコードの例
https://www.naritai.jp/guidance_spf_example.html

さくらインターネットのサーバーでは以下のような説明があります。
https://help.sakura.ad.jp/206206521/
が、さくらの以外のサーバーや各種メールサービスでメールを送る場合にはこの設定では対応できないので、結局手動で記載する必要がありそうです。

「Gmailあてのメールを送信してもエラーが返ってくる(550-5.7.26)」への1件のフィードバック

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