講演会として動画の撮影をしたんだけど、その中に余計なチャイムが入ってしまった、そんなご相談でした。
チャイムが話者の声と重なっていなければその部分を無音にしたり他の無音部分を持ってきたりと切り貼りするだけで問題はなかったのですが、今回は話者が話し声に重なってしまったため、いろいろと作業が必要になりました。
今回使ったアプリはGoldWaveという音声ファイルの編集アプリです。

今回は「ローパスフィルター」を使います。これは、指定した周波数よりも高い周波数成分をカットして低い周波数成分のみを残す処理です。人の声よりもチャイムの音の方が高いため、この処理を使います。

音声とチャイム音を分ける周波数を探す

スペクトル分析みたいなことをしてもいいんでしょうが、GoldWaveのローパス/ハイパスフィルターを使って手作業で何度も耳を使いながら見つけてもいいと思います。

ローパスフィルターを実行する

ここと決めたら実行するだけです。

話者の音声の質感がなくなってしまった…

チャイムも音声も特定の周波数帯だけを使っているならいいのですが、実際には低いところから高いところまでの幅広い周波数帯を使っています。また、講演中にマイクは室内の他の音も拾っていてこれらの音にも高い周波数成分が含まれているため、ローパスフィルターを実行すると、AMラジオのような少しこもった声になってしまいます。

選択肢①:高い周波数成分も取得して合成する

チャイムがかなり高い周波数成分を含んでいたのでこれは無しにしました。雑音が限られた成分だけならありな気がします。

選択肢②:該当部分以外にも幅広くローパスフィルターを実施

今回はこちらの方法を使いました。段階的にローパスフィルターの設定値を下げていき、連続して聞いている時には違和感がないようにしてみました。

完全に無かったことにするのは難しく、雑音を消すかわりに音声の質感も失うか、音声の質感を残すために雑音を小さくするにとどめるか、このへんは難しいところではありますが、パソコンとアプリさえあれば、このへんのこともできるようになります。

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